私は当初、和甲冑を大学の修了制作にしようと思いました。

しかし、調べていくうちにとんでもなく時間がかかり生涯をかけて研究をおこわないとできないとわかり、こつこつと研究することにしました。


今回は 面頬(めんぽう)を観ていきます。

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甲冑専門の骨董屋さんで買いました。値段は3万円くらい。


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和甲冑師の三浦さんに見てもらったところ新しいものだそうです。

理由として、

・口がおおきい。
・鼻がおおきい。これだけ新しい作られた可能性がある。
・ひげがない。
・耳がおおきい。耳はない物が多いはず。

などです。

これは昭和以降お土産品としてプレス板金で作られた物ではないかと推測されたそうです。

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裏を見ていきましょう。

朱うるしが塗られています。ここでなんと私気づきました。この面頬、カシュー塗料の匂いがするんです。

カシュー塗料はうるしに似た塗料です。うるしと違って扱いやすいですが耐久性に難有り。

まぁうるしがすごすぎるんですが。

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この塗料のシミはあとから塗られた可能性があります。おそらく時代仕上げの可能性があります。時代仕上げ(あってるよね?)とは新しい物を古めかしくする方法です。


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鼻の形はすごくカチカチしてて、新しい技術をつかっているみたいです(個人の感想)。


全体に観た感じでは綺麗で良かったのですがくまなく見ていくうちにいろいろ出てきた感じです。

今度分解してみます。

個人的には良い買い物をしたと思ってます。三浦さんもこの値段なら良い物だとおっしゃってました。


色々アドバイスをもらったところ本歌(骨董品の本物。語源は和歌からきてるみたいです。)を購入した方が良いと言われました。ありがとうございます。








これで研究してます。